こんにちは。KAKAです。
スウェーデンの国民高等学校をご存じですか?
18歳以上の方なら誰でも学ぶことのできる学校で、芸術、ヘルス、環境に関わる分野、スポーツやアウトドア、メディア系など、生活や暮らしに直結する分野や専門性を追求することができる分野など、たくさんのコースがあります。専門学校のようなイメージです。大学入学に必要な語学のレベル証明などは必要ありません。
国民高等学校はコースによって学ぶ期間が異なり、応募方法も異なります。ここでは、私が出願した1年間コースに出願するためのプロセスをご紹介します。
学びたいコースを探す
2023年5月現在、スウェーデンには156の国民高等学校があります。そのすべての学校からご自分の学びたいコースをFolkhögskola.nuで探すことができます。
スウェーデン語のサイトですので、Googleのブラウザを使いますと 検索バーに翻訳マークが表示されますので、お使いになる言語を選択してください。
Folkhögskola.nuから、各学校やコースのウェブページに行けますので、詳細を確認することができます。
そして各学校、コースは、FacebookやInstagramで情報発信していますので、授業の内容など最新の学校の様子がわかります。
各コースの概要には、Profile courseやEntitle courseなどの表示があります。Profile courseは専門領域を深めるためのコースですが、とくに経験や前提となる知識がなくても出願でき、私が選択したコースはこちらになります。
Folkhögskola.nu のサイトは→ こちら
私の場合、profile course → Aesthetic → Textile/Weaving → Dalarna county で検索しました。
Dalarna countyを選んだのは、2022年にダーラナ地方を旅行したときに織物や刺繍などスウェーデンの伝統工芸に魅せられ、「スウェーデン人の『心のふるさと』と言われているダーラナで伝統工芸を学びたい!」と思ったからです。
ダーラナには、手工芸コースが3コースありましたので、そのうち2コースに出願しました。
出願はいつから?
1年コースは2月頃から応募が始まりました。
応募開始時期の記載はFolkhögskola.nuにも各学校のホームページにもないことが多いので、こまめにチェックすることが必要です。
出願の締め切りは4月中旬の学校が多いようです。ただし、出願の締め切りを過ぎても定員に満たない場合は、申請を受け付けています。
出願に必要な書類
- パーソナルレター
- 最終学歴の卒業証明書
各学校によって異なりますが、私が出願した2つの学校に共通していたのは、パーソナルレターです。
パーソナルレターには、選択したコースで学ぶことにより自分自身がどのように成長し、その学びを将来どのように生かしたいかをA4用紙1枚にまとめました。また、第一志望の学校は、ダイバーシティを重視している学校でしたので、直近の仕事で様々な障害を持った方のサポートをしていることも書き添えました。英語で執筆し、最終的にオンライン英会話の先生に添削していただきました。
大学の卒業証明書は、旧姓での発行で問題ありませんでした。
どちらも英語表記で提出可能です。
出願の方法
Folkhögskolanに登録
私が出願したコースは、いずれも各学校のコースページにある出願ボタン(Apply here)をクリックすると、Folkhögskolanから出願するようになっていました。
Folkhögskolanは、国民高等学校の出願を一括して取り扱う専用サイトで、出願の進捗状況、学校からのお知らせなどの確認、書類の保管ができます。まずは、こちらに登録する必要があります。
Folkhögskolanは → こちら
登録情報は、名前、住所、国籍などの基本情報に加えて、Social security numberを入力することが必須となっています。Social security number (yymmdd-nnnn) は、日本のマイナンバーのようなものですが、スウェーデンに居住許可を持っている人のみ与えられますので、(yymmdd-nnnn)のnnnnの部分に「XXXX」を入力すれば登録できます。
出願
学びたいコースのサイトにある、「Apply here」ボタンをクリックするとFolkhögskolanのログイン画面が表示されます。ログインすると出願するコースの画面が表示されますので、必要項目に☑をして書類(pdf)を添付します。
チェックする項目には、そのコースの志望順位、寮の利用希望の有無や食事内容(アレルギーやヴィーガンなど)などもあります。
出願が完了すると、学校から出願受領のメールが届きます。同時に、Folkhögskolanのメッセージフォルダでもメールの内容が確認できます。
私が出願したコースは書類選考のみでしたが、書類選考後に面接を実施するコースもあります。
結果通知
審査結果の通知もメールで届きました。
私は2コースのうち、Mora folkhögskola/ Textile Craftsコースから入学許可をいただきました。合格メールのタイトルは「Antagningsbrev」(入学許可書)です。
Folkhögskolanにログインすると、出願フォルダ内で入学を受諾するかどうかをチェックする項目がありますので、こちらにチェックすることも忘れないでください。
また、コースの予約金(後日返金されます)として、400スウェーデンクローナの請求書が後日届くことが記載されていました。数日待って、請求書が届きませんでしたので、コースの管理者に問い合わせをして二日後に返信をいただきました。
私が入学することになった国民高等学校は、支払い事務をRegion Dalarna – Ekonomienhetenという学校とは別の機関で行っているようで、入学許可のメールを受信してから約10日後に請求書が届きました。請求書は、スウェーデン語でしたので、スマホでGoogleレンズの翻訳機能を使用して内容を確認しました。
出願から結果通知まで
3月13日 出願
4月13日 第一志望のコースから入学許可メールを受信
4月18日 予約金の請求書がいつ届くかをコースの管理者に問い合わせ
4月24日 予約金の請求書をRegion Dalarna – Ekonomienheten(学校とは異なる機関です)から受信
4月25日 第二志望のコースから不合格メールを受信
以上、コース探しから結果通知までを記載しました。
次のステップは移民局へのビザ申請です。
申請に関する記事は→ スウェーデン留学 移民局に居住許可(ビザ)を申請
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